SONY マグネスケール LF10 の修理 -その3-

こんばんは、Tomです。今日は一転して涼しくなりました。そして、夕方は雷雨になり、猛烈な雨が。宮城は急激に秋になりました。これから秋雨前線が停滞しそうです。
さて、先週から実施していた修理が終わり、一段落したので、今迄封印していたSONYのマグネチックスケール LF10の修理を再開することにしました。

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1.動作を再確認
久しぶりに電源をON!

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久しぶりに電源を入れたのにちゃんと立ち上がります。

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でも、2~3回電源を入れたら、またエラーが再発しました。

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手動でリセットボタンを押下すると、ちゃんと元通りになりました。

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2.電源基板の出力を確認
次に電源基板の電源ライン出力を確認します。

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① +5V
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② -5V
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③ -12V
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④ クロック
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3.リセット端子の信号を見る
電源を入れても誤動作する事を考えると、やはりパワーオンリセットが不完全なのでは?と思いました。
そこで、カスタムCPUと思われるICの足を一つ一つ当たり、リセット信号を探しました。

これが電源ON時のリセット信号です。

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+5Vと-5Vで600msの間、何度もリセットが掛かっています。
工作機械のノイズを考えて、TTLレベルではなく、±5Vで信号を入れているのだと思います。
これなら本当はリセットが掛かっているはずです。

回路図もないし、カスタムICの資料もないので、かなり解析が難しいです。
でも、唯一の希望は、手動でリセットをかけるときちんと動作することです。
つまり、リセットボタンと同じ動作を電気的に作ってあげればいいのですね。
次回をお楽しみに。