SONY カセットデッキ TC-4300SDの修理 ーその10ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は曇りのち晴れ、そしてまた曇りになり、夜は雨が降り出し、最高気温は20℃止まりでした。でも、明日の午後からは回復し、週末はまた天気が良くなるようです。
さて、今日は久しぶりに修理ライフの話で『SONY カセットデッキ TC-4300SDの修理』ーその10ーとなります。前回の記事は4月4日で、ワウフラッターの原因はキャプスタンベルトとピンチローラ―に絞り込んだのですが、ベルトとピンチローラ―をAmazonに発注したら、手配先が中国の為、5月の連休中に部品が到着という状況でした。しかしながら、Tomにとって5月の連休は、畑の夏野菜の準備、草刈り、筍の収穫と一年で最も忙しい時期で、この修理に時間を割くことが出来ませんでした。やっと連休も終わり、少し落ち着いたので、TC-4300SDの修理をすることにしました。今回はベルトの交換。次回はピンチローラ―の交換の修理の内容をレポートします。果たして、ワウフラッターは何処まで改善するのでしょうか?

1.Amazonで購入したキャプスタンベルト
Amazonで購入したキャプスタン用のベルトが4月末にやっと届きました。
今回は、周長130mm、ベルト幅1.5mm角の寸法指定でこのデッキ用として注文しました。
サブベルトも同じ仕様なので助かりました。

2.古いベルトの取り外し
まずは古いキャプスタンベルト、サブプーリーのベルトを取り外します。

しかし、この年代のSONYカセットデッキは、ビスがM3に統一されておらずM3+,M2+,M2-など様々なので非常にメンテ性が悪いです。せめて、プラスのビスに統一してほしいです。

古いベルトを取り出しました。

3.新しいベルトを装着
今度は新しいベルトを装着します。
やはり、仕様通りのベルトはしっかりしていますね。

4.ワウフラッターの計測ソフトをゲット
いよいよワウフラッターを計測するのですが、今回の修理において、ネットでワウフラッターの計測ソフトを調べてみました。すると、NAK T-100というソフトを見つけました。下記のURLではフリーソフトもありましたが、NAK T-100の方が今度様々な修理で使えそうなので、3000円を投入し購入しました。

foxtango101.blog.jp

このソフトは、カセットデッキの老舗であるナカミチが販売していたT-100というオーディオアナライザをそのままソフトにしたもので、見た目も計測器の様に作られています。
下記の写真がT-100です。

T-100

NAK T-100

5.ワウフラッターの測定
それでは、ベルト交換後のワウフラッターの測定を行います。

1)測定用の3KHzテストテープ
これは以前ヤフオクで購入した3KHzのテストテープです。

2)ワウフラッター測定
それでは、このテストテープを再生し、ラインアウトをPCに入力し、NAK T-100でスピードとワウフラッターを計測します。

測定結果、テープスピードは、3KHzに対し、このデッキの再生音は3.164KHzと若干速い様です。そしてワウフラッターは、
0.177%迄回復しました。


テストテープの信号を聴いていても、以前とは比較にならないほど改善しています。
次回は、ピンチローラ―を交換します。これでどこまでワウフラッターが改善できるのか楽しみです。
次回をお楽しみに!