クリスキットの基板を使ったパワーアンプの製作 −その7−

おはようございます、Tomです。昨日は、春のようなお天気でした。しかし、今朝は、大雪です。春はもうそこまで来たと思ったのに・・・・。


さて、本日は土曜日で、しかも、先週法事の準備やら確定申告やらが終わりましたので、ゆっくりとアンプの製作にいそしむ事が出来そうです。もうここまでくると、早く調整をして音出ししてみたいと思いますが、これからが重要な工程ですので、もう手に入らないトランジスタをぶっ飛ばさない様に慎重に事を進めたいと思います。


1.トランジスタへのリード線の加工
 昨日は、ドライバ基板にトランジスタへ接続するハーネスをハンダ付けしようとしたら、なんと線が太すぎてスルーホールに入りませんでした。

 そこで、本日は、太いハーネスからスルーホールに入り切る分だけを分けて、他は被覆の根元で切断し、その根元を半田処理するという加工をしなければなりません。
 
 1)リード線のより分け
  パワートランジスタには、多くの電流が流れる為、少し太めのリード線を購入したのですが、あまりにも太かった、そこで銅線を12本ほどより分けます。

 2)不要なリード線を根元で半田処理
  不要なリード線を被覆の根元で切断し、半田処理します。本当はすべてを半田メッキしたい所ですが、線画太くなるので、これは我慢。根元のハンダ付けは、部品面からもスルーホール表面へハンダ付するのに、使用します。これなら、線が細くなっていませんね。この加工を12本行いました。ハーネスの加工は意外に時間が掛かり、これだけで1時間かかってしまいました。

2.基板へのハンダ付け
 
 さていよいよ先ほど加工したハーネスをドライバ基板へハンダ付けします。
 先ほど切断した部分は、部品面からハンダ付けし、線が太い状態を保ちます。

 
 
 色でトランジスタの接続ポイントがわかるように、ハーネスを色分けしています。

 エミッタ:青、コレクタ:グリーン、ベース赤です。
 最後にスリーブを付け結束バンドで止めると、断線を防ぐことが出来ます。本当はコネクタだと楽なんですが・・・・。

3.調整の為の準備 
 これから調整を行うための準備が必要です。
 まずは、ダミーロードの準備。いきなりスピーカーをつなげるのではなく、ダミーロドをつけて調整を行います。このダミーロード、クリスキットでは、電源投入のリレー基板についているのですが、Tomはリレー基板を保有していないし、こんなのはもともと不要ですので、付けようと思いません。しかし、このダミーロードは、コンデンサの放電にはちょうど良いので調整の間だけでも使用したいと思います。

 1)180Ωの抵抗を準備
  クリスキットでは、20Ω5Wのダミーロードを使用しています。こんな抵抗は手元にありませんので、不要な古い180Ωの抵抗を9本パラにして、約20Ωとします。
  

 2)9本をパラにして、リード線に半田付け
 

 3)抵抗の測定
  一応、抵抗値を測定します。抵抗値は20.5Ωでした。ワット数は2.25wとなりますが、大丈夫でしょう。

 

 4)スピーカーケーブルにフューズソケットを取り付け完成
 スピーカーケーブルに、ダミーロードとフューズソケットを取り付けて完成です。


4.ドライバ基板のトランジスタダイオードの確認

 一番最初にしておかなければならない事を忘れていました。それは、半導体精子の確認です。

この基板の半導体以外の部品は、殆ど新品ですが、トランジスタダイオードは使い回しです。というかこの選別品の半導体は、手に入りませんので、これを使用するしかありません。
 しかし、トランジスタは基板にしっかりと取り付けてしましまいたので、仕方ないのでそのままテスターで確認をする事にしました。
結果、トランジスタはすべて大丈夫でした。良かった〜。
同様に、ダイオードも確認しOKでした。

 
5.ドライバ基板の動作確認
ドライバ段の確認は、クリスキットのマニュアルを見ると、温度補償のダイオードを接続せずに、そこをショートさせて、同電位にしておいて電源を入れた時、スピーカーの端子電圧が少し上昇し、すぐに下降しゼロVになればOKとの事でした。

これまでのSA-910とCA-600のやり方とはちょっと異なりますが一応マニュアル通りに実施したいと思います。

 1)温度補償部のショート
 温度補償用のダイオードの端子の部分をリード線でショートさせます。

 2)スピーカー出力の電圧確認
 さて、今度はいよいよドライバ基板の動作確認です。基板のスピーカー出力端子にオシロを当て、電源ON! 電圧が少し上がりすぐに0Vに下がりました。これでドライバの動作は問題ないらしいです。

明日は、いよいよファイナル段の接続と調整です。