YAMAHAのスピーカーNS-690の修理 ーその2ー

おはようございます、Tomです。今日は、見事な秋晴れですね。こんな時は、家族と何処かに行きたい気分ですが、今日は体育の日ですので全国的に運動会などの行事が行われる日だと思います。Tomが住む町でも、運動会が執り行われ、Tomも家内と一緒に参加します。

さて、今日の話は、昨日から書き始めたYAMAHAのスピーカーNS-690の修理の2回目です。昨日の記事では、2つのウーファーのうちの1個目をバラしたら、ヨークとボイスコイルが完全に固着していて、ヨークを、取り出す際に、ボイスコイルが真っ二つに分離してしまったのでした。今回の修理はジャンク品を使ったシミュレーションなので、一個目のスピーカーの修理は断念しました。

そして今日は、二つ目のスピーカーの修理です。

1.ヨークの取り出し

一個目の要領で、ヨークとマグネットの間にスクレーパーを差し込み、隙間を作り、そこに駒となるものを差し込んで、徐々にマグネットからヨークを離して行きます。今回は、前回の反省をして少しづつ慎重に隙間を増やして行きました。


その結果、マグネットからヨークを綺麗に取り外す事に成功しました。

先ずは、第一歩進むことが出来ました。
それにしても、外から見るとちゃんとしていますが、中はこのように腐食が進み、白い粉やヨークの錆が出ています。これって、接着剤の選定ミスなのではないでしょうか?


2. フレームからマグネットを外す

次は、同じ要領で、フレームとマグネットの間にスクレーパーを差し込み、マグネットを取り外します。
この作業は比較的簡単でした。

これで、ヨーク、マグネット、フレームの3つに別れました。
この時、マグネットにマジックで表裏を書き込んで下さい。
マグネットが逆になると、位相も逆になりますので要注意です。


スピーカーのコーン紙をつついて見ると、ちゃんと前後に動きますす。これでOKです。

3. ボイスコイルを保護するためにマスキングテープを貼る

コーン紙が自由に動く様になりましたので、後は、古いエポキシ接着剤を剥がし、金属の錆を取り、清掃をして、もう一度、エポキシ接着剤で接着すれば良いのです。

その前に、ボイスコイルを保護するために、コイル部にマスキングテープを貼ります。

4. フレームとヨークの接着剤を剥がす

ボイスコイルの保護が出来たら、今度は、いよいよフレームに着いている、古いエポキシ接着剤をスクレーパーを使って剥がして行きます。これは、結構大変な作業ですし、ボイスコイルに傷を付けない様に慎重に行う必要があります。


同様に、ヨークの接着剤もスクレーパーを使って剥がして行きます。こちらは、ボイスコイルの様な物がありませんので、ひたすら削るだけです。

5. フレーム、ヨーク、マグネットにヤスリがけをする

接着剤が全て剥がれたら、番手の比較的細かい紙やすりで、表面を仕上げます。
そのあと、ヨークとマグネットをマジックリンと水で洗浄します。

こんなに綺麗になりました。

6. マグネットをフレームに接着する
さあ、いよいよ接着です。
接着にはエポキシ系の接着剤を使用しますが、その中でも一番硬化時間が遅いものを使用します。
理由は、位置精度が要求されるため、位置出ししている間に固まってしまうと困るからです。

2液を混ぜ合わせ、フレーム側に接着剤を塗布します。

マグネットを慎重にフレームに近付けます。この時、マグネットの磁力で急激にくっつきますので、慌てないように。
そのあと、センター出しをして、ガムテープなどで動かないように固定します。
これで、次の日まで、放置します。

何とか、もう一本のスピーカーは、うまく行きました。
今日はここまでです。