FITのナビのリモコンの修理

おはようございます、Tomです。昨日の夕方から今朝にかけて、雨が降りました。今日は午前は曇り、そして午後は晴れそうです。
今日は、地域の夏祭りを行うので、雨だけでは降らないでほしいものです。

さて、今回はなんでこんなに朝早くに書いているかというと、夏祭りがあり、朝から準備をしなくてはいけないし、最後は酔っぱらって書けなくなってしまうと思ったからです。

今日の話題は、FITについているカロッツェリアのNAVIのリモコンの修理です。このナビも2008年にFIT購入時の前に購入したものですので、はや7年くらいになります。リモコンスイッチの銀色の塗装もかなり禿げてきていますね。
でも、このリモコンはとても良くできていて、これひとつでNAVIの殆どの操作が出来てしまうというスグレモノです。

これが、最近突然動かなくなりました。電池を交換してもやっぱりNGでした。今日はその修理の記事をアップしますね。

1.発光しているかどうかを確認
 赤外LEDが発光しているのか、NAVIの受信側が悪いのかを確認します。比較は、汎用リモコンです。

 1)汎用リモコン
 これはSONYの汎用リモコンです。

赤外LEDは、肉眼では見えませんがデジカメの画面で見ると、ほら!簡単に確認することが出来ますよ。

 2)NAVIのリモコン
 今度はNAVIのリモコンの発光を調べます。

 同様にデジカメで確認しましたが、発光は確認できませんでした。つまり、リモコンが黒ですね。

2.リモコンをバラす

 それでは早速リモコンをばらしたいと思います。
 
 1)電池カバーを外す

 電池カバーを外し、電池も取り出しましたが、どこにもビスらしいものは見当たりません。
 どうやってバラそうか?

 2)フロントパネルをはずす

 最後の手段で、フロントパネルを精密ドライバーでこじ開けます。

 3)基板はこんな感じ
 取出した基板はこんな感じです。



3.電池をハンダ付け
 動作確認を行うために、ボタン電池を基板にハンダ付けします。

 1)電池の電圧チェック
 一応新品の電池ですが、だいぶ前のものですので、電圧を確認します。電圧は、キチンと約3.3V出ているようです。

 2)電池にリードをハンダ付け
次に、電池にリードをハンダ付けします。このユニットは、後にお友達のKumaさんの無線機の修理(バックアップ電池の交換)に使用したいと思います。

 3)電池ユニットを基板にハンダ付け

4.動作の確認
 
 それでは、裸にして電源をつないだ状態で、各部の動作を確認してまいります。

1)セラミック発振子の動作確認
 まずは、ロジックの源のセラミック発振子の動作を確認します。発信していなければ回路は動きませんので一番重要ですね。

結果、スイッチを押下すると、発振が始りますので、ここは白です。

2)LEDのドライバーを確認
 次に、LEDを駆動するドライバー(トランジスタ)を確認します。

 ここも大丈夫の様です。

3)LEDの根元
 最後はLEDの根元の状態です。

これも大丈夫ですね。
なんか、動いてもおかしくない状態です。

5.LEDを交換してみる
 回路的にはどうも動作をしている様子です。それでは、LEDを交換してみます。以前赤外LEDを何個か買っていたような気がしますが、パーツケースをくまなく探しても見つからないので、白色LEDを使用して、動作を確認してみる事にしました。

やはり、回路はきちんと動作し、可視光のLEDはきちんと発光しました。

6.赤外LEDの確認
そうすると、赤外LEDがおかしいのか?しかも2つも壊れるのか?何とも疑問です。
一応赤外LEDも調べてみる事にしました。

 1)テスターでの確認
テスターで確認すると、問題はなさそうです。

 2)ボタン電池に取り付けて直接発光
 次にボタン電池に直接付けてみて発光を確認します。やはり、きちんと発光しているようです。

7.赤外LEDを元に戻し動作確認
 回路もLEDも問題ないようですので、赤外LEDを元に戻し、NAVIで動作確認を行います。
 結果、キチンと動作する事を確認しました。

これでOKです。
と言う事は、故障の原因は、基板上のLEDの半田不良なのでしょう。

8.組み立て
 組み立てをして、再度実機で確認します。この組み立ては、スイッチ類の位置合わせが難しいので、逆さにして組み立てて行きます。

 1)スイッチ類をフロントパネルにセットする。

 2)その上に基板をセットする。

 3)最後にボトムカバーをセットする。

 4)出来上がり

8.最後に動作確認
最後に、実機で動作の確認をして、終了。

そして、ハンドルに再度セットします。このハンドルから操作が出来るのがとても便利なんです。