こんばんは、Tomです。今日も秋晴れの良い天気でしたが、やはり朝晩は寒くなってきました。先週末は、雪虫も見ましたし、来週は11月ですので、そろそろ冬の準備ですね。
さて、先週末、ゴルフの先生からアンプの調子が悪いので見てほしいとの依頼がありました。そこで、今日会社の帰りに立ち寄り、アンプ2台とスピーカーを引き上げてきました。
今日の修理は、まずこのアンプから。このアンプはYAMAHAのAX-900というもので、以前Tomがリサイクルショップから安く購入してきて、それを修理して先生に差し上げたものです。
1.症状の確認
それでは、早速症状を確認してみましょう。いきなりスピーカーを繋いで壊してしまってからでは遅いので、まずは、壊れてもいい古いヘッドフォンを繋ぎ、iPhoneから音楽ソースを入力します。
あれ?チャンと聞こえますね。
それでは、今度は壊れてもいいスピーカーを繋いでみましょう。
これも大丈夫ですね。どこがおかしいのかな?
ボリュームを絞ってみると右側から音楽が聞こえます。これは明らかにおかしいですね。
2.バラシ
それではさっそくバラシましょう!
中が見えてきました。このデカいトランスと、コンデンサ、懐かしいですね。
2)イコライザ基板のカバーを外す
次にボリュームにアクセスするために、イコライザアンプのシールドカバーを外します。
ボリュームが見えてきました。
3)ボリュームを外す
そして、ボリュームのツマミを外し
ボリュームを取り外します
3.ボリュームの抵抗を測る
それでは、ボリュームを絞った時の抵抗値を確認します。
2)右側の抵抗値しかしながら、右側の抵抗値は、なんと360Ω近くあります。これでは音が出て当たり前ですね。
3)ボリューム単体の抵抗値
確認のため、ボリューム単体での抵抗値を確認します。
まずは、基板からボリュームを取り外します。
ボリューム単体の抵抗値でも、500Ω近くありますね。
4.ボリュームをバラし、接点不良を解消する。
それでは、いよいよボリュームをバラし、接点不良をなくてみましょう!
3)基板の洗浄
基板を、マジックリンと歯ブラシで洗浄します。
そしてエレクトロニッククリーナーで更に綺麗にします。
4)接点側の洗浄
そして接点側をエレクトロニッククリーナーで洗浄。
カッターの刃で、接点の先を少し磨きます。
5)組立て
乾いたところで、ボリュームを組み立てます。
6.確認
それでは、抵抗値を図ってみましょう!
すると、先ほどは500Ωあった抵抗値は、100Ω以下まで下がりました。
でも、まだこれでは駄目です。
そこで、再度バラして、基板のパターンと端子の接点に半田付けしました。
でも、結果はやはり100Ω近くあり、これではNGです。
7.ジャンクボリュームを探す
仕方ないので代替の ボリュームを探します。そう言えば、先週要らなくなったSONYのアンプの筐体を使用するために、バラした基板がありました。そこには、2連ボリュームが3個ありました。もともとのボリュームは60kΩ、そして、この基板上にある最も値が近い2連ボリュームは100kΩです。これならいいでしょう。
取り外してみると、ほぼ同じ大きさですが、ツマミとの接合の形状が異なります。そこで、後にこの軸を加工しなければなりません。
8.代替ボリュームを取り付け動作確認
このボリュームを基板に取り付け、動作確認を行います。
動作確認結果、問題なしです。
9.代替ツマミを見つけました!
動作は確認出来ましたので、本来はグラインダーなどでボリュームの軸の形状を加工したいところですが、夜なのでそれはNGですね。
そしたら、Tomは、以前取っておいたSONYの黒いプリメインアンプのツマミを思い出しました。この中のメインボリュームの大きさは、このアンプとほぼ同じです。
そして、取り付けは、なんと六角ビスでの固定なので、自由自在です。
10.ボリュームを取り付ける
ツマミが見つかったので、ボリュームを取り付けましょう!
そして最後にボリュームのツマミを六角レンチで取り付けます。
これで、このアンプの修理は完了です!
この修理は、わずか30分ほどの出来事でした。
やはり、今回はジャンクの部品は大事に取っておくべきだと思いました。