カラオケアンプの修理 −その1−

おはようございます、Tomです。昨日の朝出勤時間帯でも氷点下10℃を記録したそうです。いよいよ冬本番ですね。みなさん、風邪にお気を付け下さい。

さて、昨日から始まったカラオケアンプの修理ですが、マイクの3番、ライン入力の2〜4番の音が出ません。
本日の修理は、まず、マイクの3番の接触を中心にメンテナンスしてみたいと思います。


1.フロントパネルのバラシ
 マイク入力端子基板と、マイクアンプの基板は、フロントパネルに固定されておりますので、まずは、フロントパネルをバラします。

 1)ボリュームつまみを取る
 六角レンチを使用して、ボリュームのツマミを取り除きます。
 

 2)パネルのバラシ

 今度は、少し大きめの六角レンチを使用して、フロントパネルをバラします。

 

 3)ボリュームの固定ナットを取り除く
 大抵のアンプは、ボリュームが基板に直付けされており、そのボリュームをフロントシャーシに取り付けていますので、このボリュームの固定ナットを取り除きます。

2.基板の取り除き
 1)コネクタの取り外し
 基板のコネクタを全て取り除きます。マイク入力が4系統ありますので、コネクタの数も多いのですが、幸い、コネクタには全て番号が振られておりましたので、今回はタグをつける必要が無い様です。

 2)基板が取り出せました 
 

3.接点不良の解消
 マイク入力の3番は、全く音が聞こえないので、まずは、考えられる接点不良は全て疑って、接点不良を解消したいと思います。

 1)ボリュームのガリ取り
 ボリュームのガリでは無いと思いますが、一応、エレクトロニッククリーナーで接点を綺麗にします。ついでですので、他のボリュームの接点も綺麗にします。

 

 2)コネクタの端子の接点磨き
 基板上のコネクタの接点を磨きます。ヤスリは使用せず、カッターの歯で表面を擦る程度でOKですね。それから接点復活剤もちょっぴり塗布しておきましょう。

 4)マイク入力基板のコネクタ接点磨き
 マイクアンプ基板の下に、マイク入力コネクタの基板があります。マイクアンプ基板を取り除くと、その基板にアクセスできますので、ついでにその基板のコネクタの接点も磨いておきましょう。

 5)マイク入力ジャックの接点磨き
 その基板についている、マイク入力ジャックの接点不良もエレクトロニッククリーナーと標準プラグを抜き差しして接点を磨きます。

 

 6)アッテネータの接点不良解消
 シャーシーの裏側にマイク入力のアッテネータのスイッチがありました。さすが業務用。変なスイッチがあちこちにありますね。

 これも取り外します。

 

 そして、エレクトロニッククリーナーで洗浄です。

4.効果確認 
メインアンプ迄の経路に関して、接点不良と思われる箇所の接点は一応復活した形となりますので、すべてを元に戻し、動作確認を行います。

5.結果

 マイク入力3番の音は出ませんでした。そればかりか、マイク入力、ライン入力両方共に音が歪んでいるし、マスターボリュームのガリと合わせて音が出たり出なかったりするようになってしまいました。

これは、大変です。でも、これからが面白そうです。しばらくは、これで楽しめそうですね。お楽しみに!