LINNのプリアンプ KAIRNの修理 −その8−

こんばんは、Tomです。今日も結構天気が良い日でした。しかも日中は暑いくらいの天気でしたね。皆さんは、どこかに出かけたのでしょうか?Tomもカミサンも連休で疲れたので今日は少し骨休みです。

さて、骨休みと言っても、Tomには修理が待っています。このところ停滞していた修理は、何とか連休中に終わらせたいと思っています。先日のアンテナアナライザに引き続き、本日めでたくLINNのKAIRNも見事復活させる事が出来ました。今回の記事は結構長いので、今日と明日に分けてレポートしますね。

1.ヤフオクでロジアナをGET!

実は最近KAIRNの修理を行っていなかったのは、理由が2つあります。一つは、ご存じの通り草刈りやら、筍やら、畑やらで結構時間がなかった事。そして、もう一つは、このDAコンバーターを修理する為には、ロジックアナライザが必要だと思い、USB接続のロジアナをヤフオクで約65k円でゲットしたのですが、それが到着するまで待っていたからです。
それが、昨日到着しました。レターパックだったので、連休で遅れてしまった様です。

早速中を開けてみます。
中は、こんなにシンプル。まあ演算と表示は全てPC側で行うので、仕方ありませんね。

ドライバーやアプリCDが付いてこないので、それをネットからダウンロードしました。最初は訳が判らないのでドライバーが認識せず、かなり困惑しましたが、何とかインストール成功。

2.アンプを組み立てる

先日まで、基板単体にして、基板のパターンからDAコンバータ以降のアナログ回路を追いかけて回路図を書いていましたが、今日からロジアナでDAコンバータの前段のデジタル回路を追いかけます。その為に、まずは、アンプの基板を本体に戻します。

これで完了!

3.ロジアナでデジタル部を検証する

早速、ロジアナを接続し、DAコンバータのデジタル入力であるアドレス、データ、チップセレクタ、データライト、クリアの信号を確認します。

まずは、チップセレクタをトリガーにして、アドレスなど信号を確認します。

すると、トリガーになっているチップセレクタ(/CS)の信号が来ない事が判りました。

4.オシロで、各信号を全て確認する。

なんかデジタル信号が怪しい。特にチップセレクタが怪しいです。もし、チップセレクタがアクティブになっていなければ、データーはセット出来ませんからね。
そこで、今度はきちんとオシロで各信号の状況を確認する事にしました。

5.オシロで確認した結果やっぱり!
タイミングは別として、各信号出ているかどうかをリモコンのボリュームを上下し、上手デジタル信号が出ているかをアナログのオシロスコープで確認します。

1)アドレス(A0〜A2)
①A0

②A1

③A2

アドレスはOKです。

2)データ
次はデータ信号です。

①DA0

②DA1

③DA2

④DA3

データもOKです。

3)UPD、/WR、/CS信号の確認
つづいて/UPDと/WR(ライト)信号、/CSチップセレクトも確認します。

UPDと/WR信号はOKです。

チップセレクトは、UPDの反転信号ですので、UPDが出ているのでOKだと思ったら、いくらリモコンを操作してもハイになったままでアクティブになりません。

これは完全に怪しいです。
次回は、DAコンバータにデジタル信号を送るPCF8574との間の回路図を追いかけます。
お楽しみに!