LINN のプリアンプKAIRNの修理 ーその4ー

こんばんは、Tomです。昨日の突然の雪と打って変わって、今朝の天気は気持ちの良い晴れの天気です。気温もグングン上がるでしょう。

今日と明日、Tomは神奈川に出張します。神奈川は本日15℃まで上がるそうですので、コートもスプリングコートにしてきました。
昨夜は、出張の新幹線でブログを更新できる様、事前に写真をアップして来ました。そんな訳で、今新幹線の中でブログを書いています。

さて、先週末から始まったLINNのプリアンプKAIRNの修理ですが、昨日の記事では、無事動作を確認する事ができました。高価なアンプですので、二次災害が無く、無事修理が出来てホッとしています。

1.もう一つの依頼
今回の依頼された方より、KAIRNも大分古くなって来たので、今後も末長く使用するために、電解コンデンサを全て交換して欲しいと言う依頼がございました。
しかし、KAIRNのメイン基板の電解コンデンサは、50個くらい有りますので、何日かに分けて交換することにします。

2.交換する電解コンデンサ

交換しなければならない電解コンデンサが50個も有りますので、手持ちのコンデンサで間に合うかどうか心配でしたが、基板を調べてみると、なんと使用しているのは、220μF16Vと、22μF50Vの2種類だけで、しかもどちらも同じくらいの数となっています。以前、KAIRNのメンテナンスを行うために、22μFは結構購入していた記憶が有りましたが、220μFは有るかどうか心配でした。
そこで、部品箱を調べてみると、なんと220μFも沢山有りました。ラッキーです。
おそらく、KAIRNのメンテナンスのために買っておいたのだと思います。

3.基板の取り出し

さあ部品も揃ったので、早速基板を取り出します。

無事、基板の取り出しが完了です。

4.コンデンサの交換の方針

Tomの毎日の修理に割り当てが出来る時間は、夕食後の1時間です。なので、一気には交換が出来ませんので、今回は、3回に分けて交換を行います。
また、前回コンデンサの交換を行った際、コンデンサの足が部品面でショートしていて、二次災害が発生した事が有りましたので、その反省から、今回は数個取り付けたらテスターでショートの確認を行うことにしました。
今回交換するのは、このブロックです。

5.交換実施

さあいよいよ交換です。

1) 半田ゴテで、部品除去

コンデンサの交換は、足が曲がっているので、まず、部品の足にコテを当て、片方ずつ部品を倒しながら 抜き取ります。

まずは、220μFの電解コンデンサの部品を抜き取りました。

2)部品を抜き取ったら、半田を吸い取る

3)コンデンサの足を磨く

いつもの様にカッターの刃で、交換する電解コンデンサの足を磨きます。

4)部品を取り付ける
新しい部品を半田付けします。
220μFのコンデンサの取り付け完了です。

5)ショートの確認

最後にテスターを使用して、コンデンサショートを確認します。

まあ、220μFのコンデンサは、足間ピッチが広いので、ショートは無いでしょう。
確認結果、OKでした。

6)22μFのコンデンサの交換

同様に、22μFのコンデンサも新しいものに交換します。このブロックでは、22μFの方が個数が多いですね。
上記の作業を何度も繰り返して、今回のブロックの交換作業は終了です。

あとは出張から帰ったら実施します。
お楽しみに!