富士通PC ESPRIMO 液晶ディスプレイの修理 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は昨日に引き続き3月下旬に近い暖かい日でした。一気に春になったような感じです。でも、風も強かったので、すぎ花粉も一気に飛び始めました。
さて、昨年末、富士通のESPRIMOのSSD高速化の修理を行いました。でも、その修理の時、全く液晶ディスプレイには触れていないのですが、ディスプレイに縦筋が1本出現してしまいました。
その後、SSDで高速化したPCを使用して頂いていましたが、だんだん筋の本数も少しずつ増えてきたそうです。
そこで、富士通ESPRIMOの液晶ディスプレイの縦筋の修理を行います。

1.ESPRIMOの縦筋の状況
これが、その後のESPRIMOの液晶ディスプレイの縦筋です。だいぶ増えていますね。

f:id:tomtom1ono:20220227200221j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227200236j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227200251j:plain

2.ネットで調べてみる
ESPRIMOの縦筋の不具合があるのかをネットで調べてみます。
ネットで見てみると、富士通のESPRIMOで縦筋の不具合はあちこちであるようです。

www.google.com

3.Tomの過去の修理実例
実はTomは過去にコンパクトではありますが、液晶ディスプレイの縦筋を直した時があります。
これと同じ方法を使えば直ると思います。
普通、PCの液晶モニタの縦筋が発生した場合、液晶パネルを交換するのが普通の修理です。
でも、この液晶パネルは23000円と結構高価なので、まずは上記の方法で修理のトライを行います。
もし、ダメならパネルを交換します。

tomtom1ono.hatenablog.com

4.バラシ
それでは早速ばらします。ビスが多いので、電動ドライバーを使用してばらします。

1)本体カバーのバラシ
f:id:tomtom1ono:20220227200942j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227200958j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201102j:plain

2)液晶パネルのバラシ
次は液晶パネルを本体からばらします。

f:id:tomtom1ono:20220227201312j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201331j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201352j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201412j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201449j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201511j:plain

3)液晶カバーのバラシ
最後に液晶のFPCのカバーをばらします。

f:id:tomtom1ono:20220227201528j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201718j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227201738j:plain

5.不具合部分の確認
それでは、液晶パネルの不具合部分の確認を行います。
このFPCの場所がおかしいです。

f:id:tomtom1ono:20220227202110j:plain

1)確認の為にケーブルを接続する
それでは、FPCの部分の不具合を確認するために、液晶パネルにケーブルを取り付けます。

f:id:tomtom1ono:20220227202233j:plain

2)液晶パネルを浮かして確認
液晶パネルを浮かして、問題のFPCを押して縦筋が回復するかを確認します。

f:id:tomtom1ono:20220227202418j:plain

3)裏側を押下
パネルの裏側を押下してみます。
でも裏側には反応しません。

f:id:tomtom1ono:20220227202440j:plain

4)パネルの表側を押下
次にパネルの表側を押下してみます。
すると、表側を押下すると、縦筋が変化します。

f:id:tomtom1ono:20220227202547j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227202759j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227202815j:plain

どうやらパネルの表側のFPCとパネルの接着が剥がれている様です。

6.FPCの接着の修理
それでは、FPCの接着を復活させる修理を行います。

f:id:tomtom1ono:20220227202951j:plain

パネルの上から半田ごてで熱を加えますが、直接行うと溶けてしまいますので、段ボールを挟んで熱を加えます。
そこで、FPCの幅を明記します。

f:id:tomtom1ono:20220227203350j:plain

1)1回目の処置
f:id:tomtom1ono:20220227203416j:plain

動作を確認します。

f:id:tomtom1ono:20220227203544j:plain

電源ON!
あれれ!縦筋が悪化しています。

f:id:tomtom1ono:20220227203609j:plain

2)2回目の処置
2回目は、半田ごてで熱を加えたらすぐにその場所をしっかりと指で押して、接着を確実にします。
そして、左右交互に行います。

f:id:tomtom1ono:20220227203912j:plain

f:id:tomtom1ono:20220227203852j:plain

動作を確認します。前より良くなっていると良いですね。

f:id:tomtom1ono:20220227204007j:plain

でも結果はNGでした。

3)三回目の処置
3回目の処置を行います。

f:id:tomtom1ono:20220227204118j:plain

でもやっぱり駄目です。

f:id:tomtom1ono:20220227204141j:plain

やはりダメ元で修理を試みましたが、以前修理した液晶とは、FPCの密度が異なりますので、うまく行きませんでした。
簡単ではありませんね。
致し方ありません、液晶パネルユニットをAmazonで注文しました。
次回はパネルユニットの交換です。
お楽しみに!