LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12 ーその8ー

こんばんは、Tomです。今日はとても暖かい日で、最高気温は11℃でした。まるで春が来た様ですね。こんな天気が続いてほしいものですが、明日は少し崩れるみたいです。
さて、今日の記事は久しぶりに『LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン12』です。前回のその7は1月23日でしたので、その後1か月以上空きました。何故なら古い半導体なので中国経由で購入するしかなく、現在半導体不足も相まって、注文してから到着するまで1か月以上かかります。先日、3種類の半導体を注文しましたが、そのうち2つが到着しました。そこで、今回はそれを交換します。

1.到着した半導体
これが到着した半導体です。

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一つは、100Vをチョッピングするサイリスタです。

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本当は、このサイリスタとセットになっているコントローラも納品されると良いのですが、このコントローラはまだ到着していません。

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2.サイリスタを交換する
本来はコントローラも交換したいところですが、今回はサイリスタを交換し発信するかどうかを確認します。

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1)サイリスタを取り出す
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2)サイリスタを確認する
マルチテスターを用いて、サイリスタの生死を確認します。

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確認したらサイリスタトランジスタになっています。

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3)購入したサイリスタを確認する
続いて、新品のサイリスタを確認します。

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こちらはきちんとサイリスタと認識しました。
これが原因の様です。

4)新しいサイリスタを設置する
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3.動作の確認
それでは動作を確認します。

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やっと発振しました。

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それでは、2次側を見てみましょう。
でも、2次側の波形はNGです。

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4.FETの交換
コントローラが無いので、注文した3つの半導体のうちの2つ目のFETを取り外し、確認します。

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このFETは大丈夫の様ですが、一応交換します。

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3つのFETを全て交換しました。

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でも、結果は変わりませんね。
次回は、その後コントローラが到着したので、コントローラを交換します。
お楽しみに。