頂いたLINNの機器の復活! プリアンプLK-1の復活 ーその9ー

こんばんは、Tomです。今日は、晴れたり曇ったりでそこそこの気温でした。でも、夜から雨が降り出し、明日の午前中一杯雨の様です。
さて、今日の記事は『頂いたLINNの機器の復活! プリアンプLK-1の復活』に戻り、今日はその9となります。
今回は、実際にMCとMMのイコライザアンプの出力を確認し、修理を行います。

1.MCとMMの入力部を確認する
それでは実際にレコードをかけて、アンプのMC入力とMM入力部を確認します。

1)MC入力部

MC入力部は、OKです。

2)MM入力部

入力部は問題なしです。

2.MCとMMの出力部
1)MC部の出力部の確認
MC部の回路はこれです。上がLチャンネル。下がRチャンネルです。

その出口のアナログスイッチがこれです。

これを確認します。

結果、Lチャンネルの出力がNG、RチャンネルはOKでした。

2)MM部の出力確認
これがMMの回路です。

これもMC同様確認した結果、LチャンネルもRチャンネルもOKでした。

まずこの時点で、MCのLチャンネルがNGであることが確認出来ました。

3.MCの回路を再半田する。
MC部の回路の古い半田を吸い取り、フレッシュな半田を注入します。

4.動作確認
動作確認をしますが、動作確認を簡単にするために、アンプをバラバラにします。

動作確認結果、再ハンダでは、解決しませんでした。半田クラックではなかったですね。

5.回路を追いかけるためのレイアウト図を作る。
基板の表と裏の写真を撮り、レイアウト図を作ります。

6.OKとNGの回路の電圧を比較する。
レイアウト図を基に、OKとNGの回路の電圧を比較します。

電圧の測定結果NGのRチャンネルは、赤色の所の電圧がおかしいですね。

7.故障個所を発見!
このNGの電圧からすると、下記のQ79がNGの様です。

8.部品を交換する。
1)故障したトランジスタ
故障したトランジスタは、これです。

2)代替トランジスタ
代替トランジスタは、2SC1815をチョイスしました。
特性値を比較すると問題ないと思います。

しかし、トランジスタの足の配置は全く異なりますので、熱収縮チューブで保護をして、下記の様に取り付けました。

9.動作確認
さあ、動作を確認します。

1)電圧の確認
NGの電源供給の電圧を確認します。

+15Vからきちんと+12Vを確認出来ました。

2)故障していたMC出力(L)を確認する
いよいよMCの出力を確認します。



結果、MC出力の故障個所は復活しました。
とても嬉しいですね。
まずは、問題点の1つ目がクリアしました。
次回は、それ以降の回路を追いかけます。