東京ハイパワーのリニアアンプ HL-120Vの修理 −その4ー

こんばんは、Tomです。今日は、2月最後の日。明日から3月です。もう春なんですが、今晩の北日本は大荒れだそうです。北海道ではホワイトアウト状態ですね。お気をつけて。

2月は今日の記事を書くと皆勤賞です。毎日頑張りましたね。

さて、先日から始まった東京ハイパワーのリニアアンプの修理ですが、先日の確認結果では、パワーアンプとプリアンプの動作がおかしい事が判りました。特にパワーアンプでは、スイッチを入れるとWARNINGランプが点灯し放しでした。

そこで、今日はパワーアンプから探ります。

1.セッティングの確認
マニュアルを見ると、WARNINGランプが点灯するのは、過電圧、過入力、アンテナの異常だそうです。

そこで、入力を確認しましたがアッテネータは25Wの入力なので、問題なしです。

2.パワートランジスタの周辺の確認
それでは、パワートランジスタを確認します。
回路図からこのトランジスタは2SC2630です。


1)データーシート
このトランジスタのデータシートをネットからダウンロードし、ピンアサインを知ります。

2)ベース

3)コレクタ

3)エミッタ


この信号は、ベースとほぼ変わらない状態です。

4)トランジスタのエミッタの電源を見たらなんと0Vでした。つまりリレーが動いていないんですね。

3.リレーを引いているトランジスたの確認
それでは、このリレーを引くトランジスタの周りを確認してみます。


すると、エミッタの信号を確認したら・・・、あれ?
電圧が15V以上も出ている。


もしかして、これか?
そこで、マニュアルを見直したら・・・、過電圧と書いてある。

安定化電源の電圧を13.8Vに修正して、再度電源を入れなおすと、リレーが働きました。

電源OFF

電源ON

4.出力の確認
早速出力を確認してみます。たぶん大丈夫でしょう!

やっぱり大丈夫でした。約90W出ています。

だって、パワーアンプはもともと壊れていなかったですものね、何の具合かわからないですが、電源電圧が15V以上もあったため、保護回路が働いていたんですね。
そうすると、予定とおり、今後は受信のプリアンプのみを攻めてゆきたいと思います。
おそらくガリヒ素のFETだと思います。お楽しみに!