TAD TL-1601b(15インチウーファー)のエンクロジャーの製作 ーその1ー

こんばんは、Tomです。今日は、朝から小雨がぱらつきほぼ一日雨で、最高気温も僅か7℃ととても寒い日でした。折角の休みの日なのに、雨と寒さで凍えていました。
さて、今日は勤労感謝の日でした。しかし悪天候なので、Tomは本当に久しぶりにフリーの日でした。そこで、兼ねてから実施しようと考えていた『TAD TL-1601b(15インチウーファー)のエンクロジャーの製作』を行いました。今回はその1で、スピーカを譲って頂いたPA屋さんから頂いてきたもともと入っていたエンクロジャーを切断し、切断した面の板を切り出し加工します。

1.頂いてきたエンクロジャー
これが先日頂いてきたエンクロジャーです。これは、3年前にJBL2450Jのホーン、そして今回TAD TL-1601bが入っていたものです。本当はこの状態でバッフルだけを替えてTL-1601bを2発(LR)入れて横置きにして使用したいのですが、このエンクロジャーは、1本で60kg以上ありますので、とても一人では2Fの部屋に持ち上げられません。

そこで、ちょっともったいないですが、これを半分に切断して、LR独立したスピーカーに加工します。

2.不要な部品を取り除く
エンクロジャーを2分割する前に、不要な部品を取り除きます。

1)バッフル
まずはバッフルです。当初バッフルは必要最低限の所を残してジグソーで切り取ろうと考えていました。しかしバッフルはタッピングビスで止まっているだけなので、ビスを外すだけでバッフルが取り出せました。

2)キャスター
次に底面に付いているキャスターを取り外します。

3)コネクタ
XLRとスピコンコネクタを除去します。

3.ケガキ
いよいよ2分割の切断を行います。

1)ゲージの製作
このスピーカーは1200mmありますので600mmで切断を行います。周囲を全て同じ寸法でしなければなりません。そこで、きちんとしたゲージを作ります。500mmまでなら治具を作っているのですが、後100mm足りません。

そこで2本のゲージを組み合わせて600mmのゲージを作ります。

2)分割のケガキ
エンクロジャーの表面はフェルト素材で覆われていますので、ケガキが難しいです。そこで、手芸で使用するチャコを購入してきました。

これでケガキを行います。

でも、このペンでは薄くてよく見えません。

3)テーピング
いろいろ考えた挙句、マスキングテープでマーキングすることにしました。

ゲージを当てながらマスキングテープを貼ります。

これで切断の準備が出来ました。

4.切断
いよいよ切断です。

1)丸鋸直線切り治具
これは以前Tomが製作した、丸鋸で真っすぐ切断する治具です。

2)切断
治具を使用して切断します。

切断が終了しました。

3)グラスウールの切断
最後にノコギリで、グラスウールを切断します。

4)切断完了!

切断面は、ほぼフラットです。

5.切断面の板の切断
今度は切断面に取り付ける板を切断します。

1)材料
本来なら24mm厚の合板を使用したいのですが、結構高価なので、12mmのコンパネにしました。これを2枚接着すれば24mm厚になります。

2)ラフ切断
まずは加工しやすいように、ラフに切り出します。

3)正式な切断
今度はキッチリとした寸法で切り出します。

バッチリです!

これをベースにして残り3枚を切り出します。

6.接着
さあ、今度は切り出した板を2枚組で接着します。

接着面を合わせ、最後にバイスで固定します。

これで、前半の切断と、切断面の板の製作は終了しました。
次回は、バッフルの製作です。
お楽しみに!