TOTO温風ヒーターのリモコン修理

こんばんは、Tomです。今日はついに霜が降りました。最低気温はほぼ0℃、車のフロントガラスが凍っていました。いよいよ冬ですね。
さて、今日の話は、お友達のSaiさんからの依頼で、TOTOの脱衣所のヒーターのリモコンの修理です。
湿気による経年劣化で故障し、殆ど動かなかったのでですが、何とか動くようになりました。

1.依頼を受けた脱衣所のヒーターのリモコン
これが、お友達のSaiさんから依頼を受けたTOTOの脱衣所のヒーターのリモコンです。

この所、東北は寒くなって来たので使用しようとしたら、リモコンが動かなくて使用できなくなったとの事です。

2.動作確認
それでは動作確認します。

1)LCDディスプレイの確認
スイッチを押下してみます。

一番上の『止』のスイッチの時は表示が出ますが、他のスイッチは表示が出ません。

2)赤外線LEDの確認
上記と同じように、『止』のスイッチを押下した時はLEDが発光しますが、その他のスイッチでは発行しません。

3.バラシ
それでは、リモコンをばらします。

これで基板を取り出すことが出来ました。

4.基板のパターンの確認
基板のパターンの確認をします。
すると、あるパターンは、黒くなって腐食しています。

5.基板のパターンの研磨
それでは、サンドペーパーで腐食したパターンを研磨します。

見た目では、殆ど問題は無いですね。

6.スイッチの確認と動作確認
次にスイッチの確認です。

スイッチがキチンとONするかをテスターで確認します。

スイッチは問題ないですね。
一応、スイッチと基板を再ハンダします。

スイッチを押下してLEDの動作確認を行います。
電源は、頂いた安定化電源です。

これでLED
LEDが光るかどうかの確認を行います。
結果、『止』のスイッチ以外はLEDが光りません。

という事は他のパターンが断線していることになります。

7.原因はカーボン塗料だった
通常のパターンもスイッチもOKでした。残るは、カーボン塗料のパターンです。

このカーボンパターンの部分に、リードで配線を行いました。

8.動作確認
さあ、動作確認します。
今までLEDが点灯しなかったスイッチでもLEDが点灯する様になりました。

仮組して、LEDの表示も確認します。

OKですね。

9.仕上げ、組付け
それでは仕上げをします。

1)ニスの塗布
研磨したパターンが腐食しないように、ニスを塗布します。

2)組付け

10.最後の動作確認
それでは最後に動作を確認します。

1)LCDの確認

2)赤外線LEDの確認

3)完了!



これでリモコンの修理が完了しました。
Saiさんに喜んで頂きました。
良かったです!
達成感ありですね。