こんばんは、週末の土曜日の今日は、ほぼ一日中晴れで、最低気温が1℃、最高気温が7℃と程々の天気でした。明日も一日中晴れで同じように安定した天気の模様です。
さて、今日の話題も昨日に引き続き『CROWN パワーアンプ PS-200の修理』の話です。入力のコネクタを交換するという、軽いメンテナンスの気持ちで始まったのですが、途中、片チャンネルに歪が見付かり、それが発振であるということで、本格的な修理となり、なんだかんだでその8迄来てしまいました。今回は、OPアンプ以降の信号を切断し、発振がOPアンプで発生しているのか?それ以降のFBで発生しているのかを判断します。
1.入力ボリュームの原因確認とメンテナンス
昨日レポートするのを忘れた入力ボリュームの原因の確認とメンテナンスを行います。
1)入力ボリューム
入力ボリュームは、基板に直に付いています。シャフトは延長されてフロントパネル迄行っていますので、最短距離で入力の信号を可変できるので、理想的な配置ですね。
取り外してみると、立派なボリュームです。
2)入力ボリュームのメンテナンス
この入力ボリュームはガリオームにはなっておりませんが、OPアンプの入力に一番影響する部分なので、きちんとメンテナンスを行います。
ハンダの状況を見ると、あまり良い状態ではありませんね。
3)再ハンダ
このボリューム基板上の古い半田を吸い取り、端子を磨き、新しい半田を注入します。
メンテナンスを終了したボリュームを再度基板に設置します。
次いでにもう一つのボリュームもメンテナンスします。
2.ボリュームメンテナンスの結果確認
ボリュームのメンテナンスで、発振が止まるとは思ってはいませんが、一応動作の確認を行います。
やはり発振は止まっていませんね。
3.OPアンプの入出力信号を再度確認
今度は本格的にOPアンプの入出力信号から確認して行きます。
ディスプレイに回路図を写し、パワーポイントに回路の信号の結果を書き込んで行きます。
1)OPアンプの電源の確認
まずはOPアンプの電源の確認です。
① +9.1V まずは+電源は、図面では+9.1Vですが、オシロ上では10Vありますね。
② -9.1V
一方、-電源の方は、きちんと-9Vになっておりますね。
少し電源がアンバランスですが、電源が共通で片チャンネルはきちんと動作しているので、まずはこのままとします。
2)発振側のチャンネルの入出力信号の確認
まずは、発振しているチャンネルの入出力信号を確認します。
① +入力
② -入力(FB側)
③ 出力
FBの信号も発振しているのでFBループのどこかで発振しているようです。
3)発信していないチャンネルの確認
一方発信していない方のチャンネルは、非常に静かです。
① +入力
② -入力(FB側)
③ 出力
4.OPアンプの後ろを切断し発振を確認
OPアンプの後のアナログスイッチの出力を回路から切り離し、発振はOPアンプで発生しているのか、その後で発生しているかを確認します。
1)アナログスイッチの出力を切り離す
基板に手を加えずに簡単に回路を切断する方法は、OPアンプの後のアナログスイッチの足を曲げソケットから外します。
2)OPアンプの出力を確認
いよいよOPアンプの出力を確認します。
結果、発振は止まりましたが、+10Vがそのまま出てきます。
それでは入力信号を見てみましょう
① +入力
② -入力(FB側)
- 入力は+1Vくらい乗っています。
ただ、発振の信号はないですね。
これで、発振が発生しているのはOPアンプ以降であることが判りました。
次回からは、OPアンプ以降の回路を追いかけます。
お楽しみに!