CROWN パワーアンプ PS-200の修理 ーその11ー

こんばんは、Tomです。今朝の7時の気温はなんと8℃ととても暖かい朝でした。最高気温は10℃で割と暖かい日でした。しかし、午後は風が強くなり、気温も下がりました。明日は寒い様です。
さて、今日の話は、また『CROWN パワーアンプ PS-200の修理』に戻ります。注文していたアナログスイッチが入荷しましたので、その交換とその他心当たりのある部分の確認をおこないました。

1.アナログスイッチをバイパスする
OPアンプの後の回路にアナログスイッチがありますが、これが原因かどうかを確認するために、OPアンプの入力を出力を回路から外し、足を結線してみます。

1)アナログスイッチを取り出す

2)アナログスイッチの足を曲げ、回路から切り離す
アナログスイッチの入出力の足(1,2,3,4番ピン)を曲げ、アナログスイッチを回路から切り離します。

3)ICソケットの入出力ピンを繋ぐ
基板のICソケットの1-2ピン、3-4ピンを結線し、入力出力を繋ぎます。

4)動作確認
動作を確認します。アナログスイッチが原因なら、バイパスをすることで、発振は止まるはずです。

しかしながら、発振は止まりませんでした。

2.OPアンプの±電源の不均衡を解消する
次はOPアンプの±電源の不均衡(+10V、-9V)を解消します。

1)手持ちのツエナーダイオード
これは手持ちのツェナーダイオードです。3.3V~30Vまで10本ずつセットになっています。

この中の9Vを使用します。

2)ツェナーダイオードを交換する
手持ちのツェナーダイオードと交換します。
まずは基板上のD4とD5を取り出します。

そして、先ほどの手持ちのツェナーダイオードを装着しました。

3)動作確認
動作確認を行います。

やはりダメですね。

3.大きなFBループの素子を確認する
大きなFBループの素子(抵抗とコンデンサ)を取り出し、確認します。

1)抵抗
まずは抵抗を確認します。

ちゃんと10KΩありますね。

2)フィルムコンデンサ
そして、次はフィルムコンデンサです。TomはこのFBのフィルムコンデンサが怪しいと思っています。

しかし、容量を測ると124pFで、全く問題ないです。

4.新しいアナログスイッチと交換
最後に、本日アナログスイッチが入荷しました。
アナログスイッチのバイパスで、問題ない事は確認していましたが、そんな実験をしていたら、1番ピンの細い足が折れてしまったのです。そこで、ヤフオクでゲットしていました。

1)アナログスイッチの設置

新しいアナログスイッチを設置します。

2)動作確認
動作確認を行います。

最初OPアンプの出力を見た時、発振が止まりました。

おーっ!と思い、再度確認したら・・・・・やっぱり発振していました。

でも、発振の電圧はだいぶ小さくなりました。
何が関係しているのだろうか????
次回はいよいよCH1とCH2の部品を一つ一つ交換して行きます。