パイオニア プリメインアンプ SA-910の修理-その1−

こんにちは、Tomです。今日は、久しぶりに予定が無い土曜日。昨日まで2泊3日の研修の出張でクタクタでしたが、なぜか土曜日になると4時に目が覚めてしまいます。昨日も書いた様に、早速今日からパイオニアのプリメインアンプ SA-910(以降SA-910と省略します)の修理を開始します。このアンプは1973年製(今から28年前)の物なので、おそらく一筋縄では行かないので、シリーズ化で書きたいと思います。今回はその第一弾です。まずは状況確認です。

1.フロントパネル
フロントパネルはこんな感じで、かなり美しいつくりになっています。汚いって?まだ掃除していないので、修理が終了したら最後にじっくりと掃除をします。


2.リアパネル
リアパネルもこんな感じ。ピンジャックの部分は、さすがに汚れていますが、これらも最後に綺麗にして仕上げたいと思います。

3.電源をON投入してみる。
いきなりですが、まずは電源を入れてみます。電源のパイロットランプとプロテクションのパイロットランプが同時に点灯します。これは、まともに動かないですね〜。でも、煙が出るとか、火を噴くと言う状態ではないようですね。

4.プリアンプは生きているか?
電源投入の結果、一応は電源が入るが、プロテクションがかかると言うことは、パワー段がイカレているのでしょう。まずは、プリアンプが使えるかどうかをチェックします。理由として、最悪はプリアンプとしても使えるかもしれないからです。
いきなり他のパワーアンプを繋いで確認するには、非常にリスクがあるので、いつものように、MDプレイヤーとヘッドフォンでモニターします。このMDレコーダーを捨てることが出来ないのは、録音モードにして、ヘッドフォンで聴くとモニターできると言う点にあります。入力ソースは、iphoneから行います。

1)まずは、RECOUTから 
AUX1にiphoneを繋ぎ、ちゃんとRECOUTから信号か出てくるかどうかをチェックします。AUX1,AUX2、TUNER全て正常に信号が出力されました。でもこれは単にセレクタを問うっているだけでアンプを通しているわけではないので、あまり意味が無い。


2)次に、プリアウトをモニタする。
 先ほどのRECOUTからピンをはずし、次にPREOUTに接続。ボリュームを少しずつ上げてゆくと・・・・・・・あれっ?音が出ない!なんとプリもやられているようです。『さあ、これでは本格的に直さなくてはいけない』と腹を据えました。


5.SA-910のサービスマニュアルをダウンロードする。
状況を確認した所、このアンプの故障は結構深刻かも。そこで、えのしまさんから教えて頂いたサービスマニュアルの場所から、海外版SA-910のサービスマニュアルをダウンロードしました。(えのしまさん、有難う!これがあるとないとでは、全然違うんです。)

6.まずは、バラシから。
修理の一歩はバラシから。まずは、ケースの上蓋をはずします。

中を見ると、中は28年間の埃が少し蓄積していますね。でもこれは可愛い方でしょう!

全てを綺麗にするのは、ちゃんと音が出てからですが、最低限ハンドリングに邪魔にならない程度には、清掃しておきます。

7.裏蓋をはずす。
次は、底面の裏蓋をはずします。

裏側は綺麗です。

でも良く見ると、なぜかビニールテープを巻いたケーブルが2本。それは、プロテクションのリレーに繋がっています。

どうやら、前の前のオーナーが、パワーアンプのプロテクションがかかるた何かしたかと思われます。ビニールテープを取り除くと、なんと単線を半田付けなしでネジって繋げている状況でした。これにはなんとも・・・・・。

そして、リレーを見ると、熱で真っ黒になったビニル管をかぶった抵抗が。そしてその抵抗は、リレーからはずされていました。何が起こっていて何をしたのかが良く判りませんが、なにかを考えてプロテクトをはずすようにしたのかもしれないですね。
 

今日は、ここまで・・・・・その2をお楽しみに!