こんばんは、Tomです。昨日、長年悩んできたYAMAHA C-2aのMCヘッドアンプのノイズ源をやっと突き止めました。今日は、実際に修理することになります。
帰宅後、夕飯を済ませた後、さっそく修理に取り掛かりました。
1.MCヘッドアンプを取り出す
『もう、何回ヘッドアンプモジュールを取り外したのだろうか?』プリントパターンが良く切れないなぁ〜と感心してしまいます。
2.ヘッドアンプから抵抗を取り出す
前回の記事では、4パラのトランジスタのベース電流を引く1個のトランジスタの周辺の抵抗が接触不良であることを突き止めました。それを取り外します。
3.抵抗の皮膜を取り除く
この抵抗器は、チップ抵抗の走りのような時期のものであり、チップ抵抗に足が半田付けした様な抵抗で、抵抗の皮膜を取り除くと足とチップ抵抗の端子が見えてきます。
4.抵抗に半田付けする。
先度の抵抗のチップ部の端子と足の間に半田を流し込み接点を確実なものにします。ただし、長い時間こてを当てると、足が剥がれてしまいますので要注意です。
5.抵抗に新たな皮膜を作る
接点がむき出しでは、経年劣化が心配ですので、まず、ゼリー状の瞬間接着剤を回りに塗ります。
6.構造体を支えるエポキシパテで囲う
抵抗の足は長い時間半田付けされると足が取れてしまう為、熱を与えてもしっかりと足が保持される様、抵抗の周りをエポキシパテで覆います。
1)エポキシパテ
2)輪切りにして練りこむと硬化が始まります。
硬化すると石のように硬くなります。
3)練ったパテを抵抗にしっかりと覆う
7.抵抗を基板に半田付けする
8.MCヘッドアンプモジュールをメイン基板に取り付ける。
9.動作チェック
今度はうまく行くかどうか?ハラハラしながらスイッチオン!プリアンプのVRを徐々に上げてゆきます。結果、90%まで上げても、ノイズは殆どありません。
10.最後に、レコードでチェック
最後は、レコードプレーヤーでレコードをかけて音のチェックを行います。
やりました!完全に復活です。
長年の苦労が癒された感じがしました。今回は、抵抗そのものを修理しましたが、今後は新品の金属皮膜抵抗を購入して、ちゃんとしておきたいと思います。また、トランジスタは原因ではなかったので、一度オリジナルに戻してみて、音が変わるようでしたら、オリジナルに戻します。とにかくうれしいですね〜♪。