SONYプリメインアンプF500の修理というかメンテ

こんばんは、Tomです。夏休みは残すところ、後1日となりました。昨日は、ものすごく暑かったので、殆ど外に出ることはせず、部屋で久しぶりに修理ライフを楽しみました。
もちろん、スピーカーのエージングも兼ねてです。

さて、今回の修理のターゲットは、SONYのプリメインアンプF500というものです。私も内容は良くわかりませんので詳しくはこちらをご覧ください。

http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/amp/ta-f500.html

このアンプは、ローカルさんから、落雷で動かなくなったという事で頂いたものです。2ヶ月くらい前に頂いたのですが、色々忙しかったので、なかなかこのアンプ迄手が回りませんでした。

しかし、この長い夏休み、修理するものもなくなり、しかも暑くて外に出れない状況でしたので、ついにこのアンプに手を出すことにしました。

弄る前に、外観を軽く清掃してから、部屋に持って来ました。

さて、今回の修理はどうなるか・・・・。今回は写真が多いので、ご了承願います。

1.電源の確認
 まずは、電源が入るのかどうかを、確認します。

 1)電源ON
  何とか電源は入るようです。

 2)その後プロテクトが解除
  数秒待っているとプロテクトが解除され、グリーンランプに変わりました。あれ?これってもしかして動くんじゃないの?

2.動作の確認
 CDとジャンクスピーカーを繋いで動作を確認します。

 結果、あっさりと動作してしまいました。ちょっと迫力がありません。でも、何事もないのが一番ですので、動作はOKという事で、今回は、修理では無く、メンテナンスを行います。

3.まずはバラシから 
 修理も、メンテナンスも、まずはバラシから

 1)筐体カバーを外す。
  まずは、いつもの様に筐体カバーを外します。

  カバーを外すとこんな感じで、ホコリや汚れはまあまあですね。

 2)フロントパネルのバラシ
  フロントパネルが止めてあるネジを外します。
  

  次にツマミを取り除きます。
  

 3)リア端子基板の取り外し
  


4.内部の洗浄

 1)ヒートシンクの洗浄
 それでは、清掃に掛かりましょう。まずはヒートシンクからマジックリンと歯ブラシで洗浄します。

 

 2)プリアンプ基板の洗浄
  次はプリアンプ基板の洗浄です。これもマジックリンと歯ブラシで洗浄します。
  
 

 3)リア端子基板の洗浄
  そして、リア端子基板の洗浄です。これも、マジックリンと歯ブラシで綺麗に洗浄します。

 

 スライドスイッチは、エレクトロニッククリーナーをかけ、そして、スライドスイッチノブを何度も動かして、接点を磨きます。

 RCAピン端子もエレクトロニッククリーナーで接点を磨きます。

 ついでに、リアパネルもマジックリンでピカピカに!
 

 4)電源、メイン基板の洗浄
  ①今度は、電源とメイン基板の洗浄です。マジックリンと歯ブラシで洗浄します。


 
  ②次にティッシュを浸し、マジックリンを吸い取ります。

  ③そして、エレクトロニックスプレーで、マジックリンの余分な液の除去と絶縁を行います。ついでに、先ほど洗浄したプリアンプにもエレクトロニッククリーナーを吹きかけ絶縁します。

  ④暫く放置し、自然乾燥させます。そして、細部の汚れは、綿棒で取り除きます。

  ⑤最後は、ドライヤーで基板を乾かせばOKです。

 5)トランス下の洗浄
 トランスの下も汚れているため、トランスを外します。

 トランスのベース板を洗浄します。

 どうですか?内部はこんなに綺麗になりました。

 特に、基板は新品同様です。

5.外装の洗浄
 さあ、アンプの内部の洗浄は終了しましたので、最後は外装の洗浄です。
 
 1)フロントパネルの洗浄
 フロントパネルもマジックリンで洗浄します。

 そして、摘み類も洗浄します。

 2)外装カバーの洗浄 
 外装カバーの裏表もマジックリンと歯ブラシで洗浄します。

6.リア端子類の接点復活剤の塗布
 アンプの中と外が綺麗になったので、最後はリアの端子類全てに接点復活剤を塗布して終了です。接点復活剤は、『シューッツ』と長い時間行うのではなく、短時間で『チュッ』と吹きかけるレベルです。

7.仕上がり具合
 とても綺麗に仕上がりました。


<あとがき>
このアンプは、ローカルさんから動作しないという事で頂いたものですが、きちんと動作したので、メンテ作業も含め、1時間ほどで終了しました。
あまりに、簡単に復活したので、ちょっと拍子抜けです。
さて、このアンプ、何処に置こうか?