CROWN パワーアンプ PSA-2の修理 ーその2ー

こんばんは、Tomです。今日は朝から晩まで冷たい雨の日でした。寒々しく、家の中で過ごさなければならない、パッとしない日でしたね。こんな日なので、TomはPSA-2の修理を行っていました。
さて、今日の話題は昨日に引き続き『CROWN パワーアンプ PSA-2の修理』です。昨日の記事では、初めてPSA-2の中を開けてみた所、結構シンプルでメンテしやすいアンプであることを確認しました。でも、アンプの基板は結構汚れていたので、今回は、基板やシャーシーを洗浄します。

1.基板の取り出し
昨日の修理の記事では、PSA-2の重量は25kgと結構重いしデカイので、メンテし難いかな?と思っていたのですが、実際に中を開けてみると、メイン基板、電源基板、パワーユニットが整然と並び、ソケットで簡単に取り外せるので、瞬時にユニット交換が出来るアンプであることが判りました。さすがプロ用ですね。いざ故障の時にもユニット交換ですぐに使える様になっています。
洗浄を行う為に、まずはシャーシーから基板を取り出します。

1)パワーユニットの取り出し。
パワーユニットは左右各2つあり、合計4つのユニット構成になっています。1ユニットはタッピングビス4本で簡単に取り出せます。

裏側は綺麗なので、この放熱板に取り出したユニットの番号を書いておきます。

2)電源基板の取り出し
電源基板は、更に簡単です。スナップとソケットだけで止まっているので、スナップを外すと簡単に取り出せます。

3)メイン基板の取り出し
メイン基板も割と簡単に取り出す事が出来ます。

4)基板の取り出し完了
あっという間に6枚の基板を取り出すことが出来ました。

基板を取り出したシャーシーはこんな感じで、シャーシーも結構汚れていますね。

2.基板の洗浄
恐らく過酷な現場で使用されていたのでしょう。基板は結構埃と汚れがありますね。この状態でメンテしようとすると、Tomはカイカイ病になるので、早速マジックリンと歯ブラシで洗浄します。

1)パワーユニットの洗浄

裏側のコネクタも洗浄します。

最後に水洗いします。

これを4ユニット分行います。

2)電源基板の洗浄

3)メイン基板の洗浄

3.基板の乾燥
本来は接点がある部品が無ければ、3日間くらい自然乾燥させるのですが、メイン基板と電源基板には、半固定抵抗があるので水洗い後、すぐにドライヤーで強制乾燥させます。

特に半固定抵抗を中心にドライヤーを当てて行きます。

せっかくなので、パワーユニットもドライヤーをかけてやりました。

これで3日くらい自然乾燥させます。

4.TOPカバーの洗浄
次にTOPカバーのパンチングメタルを洗浄します。

パンチングメタルは水洗後、自然乾燥させます。

5.シャーシー内の洗浄
いよいよシャーシー内の洗浄になります。

TOPカバーがパンチングメタルなので埃が入り込み汚れていますので、ここも洗浄します。

ここは水洗い出来ないので、ティッシュで拭き取ります。

こんなに汚れていました。

基板ソケットのヘッダー部も洗浄します。

手前の電源コネクタ部も洗浄します。

6.I/Fソケットのヘッダーやコネクタの洗浄
最後にI/Fのヘッダーや電源コネクタをクリーナーで洗浄します。

上面のシャーシーはとても綺麗になりました。

7.ボトムカバーをばらす
今度はその反対側です。
ボトムカバーをばらします。

中を開けると、大きなトランスが2つ、そして大きな電解コンデンサが4本見えてきました。

これじゃー重いわけです。

裏側は余り汚れてはいないのですが、さすがにトランス周りのハーネスは誘導で埃が溜まっています。
これを綺麗にします。

ここには、電源をON/OFFするリレー基板があります。
Tomの予測としては、今回故障で電源が入らないのは、このリレー基板のリレーが動かないのではないかと思っています。
そこで、この基板を取り出してみます。



PSA-2の基板と内部の洗浄が終わりました。
これで、これからの修理は気持ちよく出来るようになりますね。
楽しみです!