ビクターのVHSビデオの修理 −その6−

おはようございます、Tomです。昨日の朝と違って今日はすがすがしい朝です。昨日の朝、仙台から東京まで朝一番の新幹線で移動しました。その後、東海道線で横浜まで移動したのですが、乗り換えの相鉄線が落雷事故で止まっていました。『じぇ、じぇ、じぇ!』どうしよう?
仕方なく、また東海道線に乗り茅ヶ崎まで行って、相模線に乗り換えて会社に向かいました。朝からしんどい一日でした。

さて、Tomのブログをご覧の皆様の大半は、修理の記事を心待ちにされていると思います。しかし、この夏は、とても暑いのと、Tomの修理部屋は、リビングと寝室の間にあり、そこには残念ながらエアコンがありませんので、修理していると汗だくになり、とてもじゃないけど修理どころでは有りませんでした。
最近、やっと朝晩は涼しくなってきたので、昨晩やっと重い腰を持ち上げ、修理部屋にしました。そんな訳で、修理の記事は1ヶ月振りとなります。

1.情報量の壁にぶち当たってしまった。
 さて、皆さんは1ヶ月前のビクターのVHSビデオの修理を覚えていらっしゃいますか?実はこの修理では、大きな壁にぶち当たっていました。
サービスマニュアルや回路図をかなり探したんですが、結局GETすることが出来ず、前に進むことが出来なくなってしまったのです。もちろんメーカーにも電話しましたが、企業秘密ということで、回路図を分けてもらうことが出来ませんでした。
 それと夏の暑さで、完全に意気消沈してしまい、一次休止となったわけです。依頼された方に本当に申し訳ないと思っています。


2.基板のパターンを追う
 回路図がないからといって、諦めるTomではありません。LINNのKAIRNの時などは、パターンを追いかけ、回路図を作り、ユニバーサル基板にその回路を作って、かめの子基板にして背負わせた経験もあります。だから、簡単に諦めるわけには行きません。出来るところまではやってみたいと思います。
 そんな訳で、回路図がないので、基板のパターンを追いかけることにしました。

3.面白い計測器
 パターンを追いかける上で、手がかりになるのはテスターですが、ビデオ信号は、恐らくマルチプレクサの前段までは正常だと思われますので、マルチプレクサまでの信号を目で見るために、液晶テレビを一種の計測器として利用することにしました。

ビデオのピンジャックのプラス側をワニ口クリップでテスター棒につなぎ、そのテスター棒を一種のプローブ代わりにして、下流から遡りながら、信号線を見て行きます。そうすれば、何処で画像が変化するのかがわかるはずです。
なかなか良いアイディアでしょう?

4.ICにぶち当たった!これって何もの?
 下流のビデオ出力からテスターと液晶テレビの計測器で、徐々に信号を遡りました。コンデンサトランジスタなどはきちんと動作しています。そしてその信号線は、少し大きめのICにぶち当たりました。

 このICのマークを見ると、これは松下製です。(ビクターは松下の系列)
 これは、メーカーのカスタムICですので、もしかするとデーターシートが無いと言うことも考えられます。

5.データシートが見つかった!
ネットで調べてみると、AN6327のデーターシートが見つかりました。このICはビデオ信号のFM復調とミキサー、増幅の機能があるようです。なんとなく良い感じです。

 回路図はないけれど、このICを基にして、この周辺を攻めて見たらきっと答えが見つかると思われます。
それでは、次回を乞うご期待!