LINNのプリアンプ『KAIRN Pro』の修理

こんにちは、Tomです。今日は、昨日から一転して、曇り空です。今日は出勤日ですが、会社では今日と明日は有給取得奨励日となっており積極的に休みなさいという事ですので、Tomはお休みです。

さて、昨日Tomのオーディオシステムの音の濁りはLINNのプリアンプ『KAIRN Pro(ケルン・プロと読みます)』である事が判りました。

そこで、今日は、朝からKAIRNの現状調査を行う事に。

1.KAIRNの出力の確認

 音の濁りは、出る時と出ない時がありますので、長時間確認する必要があります。昨日も、午前中はすごく音が安定していましたが、夜は音が濁ったので、今回の調査に踏み切ったのです。
まずは、中途半端なPINケーブルをKAIRNのプリアウトに接続し、それをプローブに繋げます。


そして電源を入れ、いつも聴く音量(ここではレベル50)迄上げます。

2.プリアンプの出力を見てみる
1)電源OFF時
まず、電源OFF時の電圧の状態を見ます。

2)電源ON後
次に電源を投入して、ボリュームを50迄上げてみます。

3)レンジを上げる

ノイズを見やすくするために電圧レンジを100mV/div、タイムレンジを10μs/divまで上げてみます。この髭の様なノイズは、PCから直接プローブに入ってくるノイズですので、気にしません。

①電源投入前

②電源投入後

3.2時間放置してみる
上記の状態で、2時間放置してみました。
その結果、波形には大きな問題はありませんでした。

4.思わぬところに問題が・・・・
ところが、何気なくプリアンプの天板に手を置いたところ、ノイズの波形が大きくなりました。

1)手を置かない場合

2)置いた場合


3)一番ノイズが高い場所

そして場所を替えてみるとフロントパネルの右角が一番高い事が判りました。

今度はレンジを変えています。

4)手でなくとも・・・・

最初は、静電容量かなにかと思いましたが、どうやら下へ力をかけた時にノイズが多くなるようです。

なので、手でなくともこんな感じでノイズが大きくなります。
ピンポイントで圧力が掛かったので、一番大きなノイズとなりました。

1)押す前

2)押したとき

これは、電気的な説明はまだ出来ませんが、大変面白い現象ですね。
次回はここを詰めて行きます。
お楽しみに!