LINNプリアンプ『KAIRN』の修理 −その3−

こんばんは、Tomです。今日は、今日は朝から雨でしたが、その後雨が止み、まずまずのお天気でした。

さて、昨日は仙台で人間ドックでしたので、その帰りに、パーツ屋に寄ってこれからのオーディオの改善に向けての買い物をしてきました。
購入してきたものは、1.25スクエアのケーブル10m、ノイズフィルター製作の為のチョークコイル、バナナ端子、そして、小型のケースです。

まずは、今回、この中の小型ケースを用いて、KAIRNのバックアップ電池の交換と、その後のメンテナンスの為のケースを作ります。

1.小型のケース
これが、小型のケースです。このケースは、KAIRNのバックアップ電池をフロントパネルの外に取り付けメンテしやすくするための物です。右が、そのリチウムイオン電池です。

これはドイツから取り寄せました。現在は充電出来ないMac用のリチウム電池をKAIRNに取り付けていますが、この電池がなくなったら、この充電可能なリチウム電池に交換しようと思っていました。

そして、ケースですが、このケースの良いところは、ただのケースだけではなく、ケースを何かに取り付ける為の金具がついている事です。

2.前準備
それでは、リチウムイオン電池ボックスの前準備を行います。

1)電池を固定する基板を切断する
 まずは、ユニバーサル基板を切断し、リチウムイオン電池を固定する基板を用意します。

2)電池を基板にはんだ付けする
次に、ユニバーサル基板にリチウムイオン電池を取り付け、はんだ付けします。

3.フロントパネルをバラす
今度は、プリアンプからフロントパネルユニットを取り外し、それをバラシてゆきます。

4.Macリチウム電池を取り外し、リード線をはんだ付けする。
懐かしいですね。これが、数年前に44万円するこのKAIRNのジャンクをヤフオクで2万円で落札し、フロントパネルの回路を自分で追いかけ、その基板を手作りして加工したものです。
このバックアップ電池は、間に合わせにMacリチウム電池を使用していました。これをLINNのKAIRNで使用している充電できるリチウムイオン電池に交換します。

まずはMacリチウム電池を取り除きます。

そして、リード線を半田付けします。

リード線を引き出す

5.電池ケースを取り付け加工
それでは、今度は電池ケースを取り付けるための加工を行います。

1)フロントパネルユニットのリアカバーに取り付け穴を開ける。
リード線を引き出しましたので、今度は電池ケースを取り付ける為の加工を行います。

2)電池ボックスにリード線の穴を開ける

6.電池ケースを取り付ける

1)電池ケースの板金にリード線のを通す穴を開ける

2)電池基板にリード線を半田付けする

3)基板をケースに取り付ける

4)電池BOXに蓋をする。

5)電池BOXをフロントパネルに固定する

6.取り付けるこんな感じ

フロントパネルの裏側に電池ボックスと取り付けました。

かなりきわどいアライメントですね。

7.動作確認
それでは、フロントパネルを組み立て、動作確認を行います。

1)フロントパネルの動作確認
電源を投入し、まずはリモコンが動作するかどうかを確認します。確認結果OKです。ここで、ボリュームを47に設定します。

2、バックアップメモリの動作を確認する。
次にほんとにきちんとバックアップされているかを確認します。
一度電源を切り、しばらく置いて電源をオンします。
すると先ほど設定した、ボリューム47を表示しました。
バックアップメモリの動作はOKですね。

これで、フロンパネルのバックアップ電池の交換と今後の電池交換が簡単になりました。