ONKYO Integra M-506RS −その17−

こんばんは、Tomです。今日は、朝からずーっとピーカンで暑い日でした。出勤時、家を出るとき既に、30℃でした。そして、日中は36℃を超えた様です。

さて、Onkyoパワーアンプの修理の記事も、今回で16回目となりました。もうこのアンプの修理だけで半月もやっているんです。まあ、毎日1時間しか出来ないので仕方ありませんが・・・。
でももう少しなんです。頑張りましょう!

昨日の記事では、『あとは組み立てて終了!』なんて、力強く宣言していましたが、読者のかたから、『ゼロバランス調整とリレーの清掃はしないのですか?』というアドバイスを頂きました。確かにその通りです。それから、昨日スピーカーをつなげた瞬間右から音が出なかったこともあり、今日はリレーの洗浄をすることにしました。

1.1個目のリレー(スピーカー切り替え用)
1)リレーの取り外し
アンプのリレーは3つあります。そのうち1つ(真ん中)はプロテクション用。そして、他の2つ(両端)は、スピーカーSYSTEM1/2の切り替えです。
リレーの取り外しは、端から順番に行います。まずは、スピーカー切り替え用のリレーからです。

リレーの半田を取り除きます。

取り出しました。

2)リレーをバラシ洗浄する。
精密ドライバを使用し、リレーをばらします。

ばらしましした。

3)接点を洗浄する
今回は、パーツクリーナーではなく、エレクトロニッククリーナーで接点を洗浄します。

4)名刺で接点を磨く
そして、名刺にエレクトロニッククリーナーを塗布し、リレーの接点を磨きます。

2.2個目のリレー(プロテクション)
次に真ん中にあるスピーカー切り替えのリレーを取り外しました。

リレーの接点部分を動かすとなんだか動きが変です。よく見ると、一番端の接点が動きません。

よく見ると、一番端のリレーの板バネの色も変色しています。

これは何らかの要因で、リレーの接点に大きな電流が流れて、接点が溶着したようです。

なんとか、精密ドライバなどで剥がしました。でも、これだと、接点が上手くついているか不安ですね。そこでテスターでチェックします。

3.3個目のリレーを洗浄する
そして、3個目のリレーです。

これは異常はないので、洗浄します。

4.リレーの取り付け
3個目のリレーを乾燥させている間に、2個のリレーをはんだ付けします。

そして、3個目のリレーも取り付け、最後に基板を洗浄します。

5.動作確認
最後に動作確認です。
まずは、iPhoneに音声信号を入れてみます。まだスピーカーは接続しません。

メーターも確認しOKのようです。

最後に、スピーカーを取り付け、音を確認します。

接点が綺麗になり、きちんと接点を改善したので、音も綺麗になりました。高温のすっきりさは、昨日とは比べ物になりません。
でも、スピーカー切り替え用のリレーはちょっと不安ですので、明日仙台でリレーを探してみます。
明日は、パワートランジスタのゼロバランス調整などを実施します。
お楽しみに!