BOSEのミニレシーバー RA-15 の修理 −その2ー

こんばんは、Tomです。今日は朝からどんよりとした曇り空で、とても寒々しい日でした。(実際寒かったですね。)でも関東では、桜(ソメイヨシノ)の開花宣言があったとか・・・。もう春ですね。

さて、今日の話題は、昨日行ったBOSEのミニレシーバー RA-15の修理 −その2−です。昨日は、修理がしやすいよう、中身をバラバラにした所まででしたね。さあ、今回はどんな展開が待っているのでしょう?楽しみですね。

1.+5Vのロジック系の電源を調べる
音が出ない原因はいろいろありますが、ロジック系がおかしくなっている可能性もあります。そこで、そう言えば、ロジック系は動いているように見えましたが、デジタルボリュームの動きが変でした。そこで、まずはロジック系の+5Vの電源電圧を確認します。

すると、下記の様に、+5V系は、リップルがひどい状態です。
よくこれで、表示部が動いていましたね。

1)スタンバイ

2)5Vパワー

5V電源には下記の様に三端子レギュレータが付いているので、5V以上ならこんなリップルは出ないはず。電解コンデンサの容量抜けの様な感じがします。

2.電解コンデンサの容量測定
まずは、4つの電解コンデンサの一つ一つの容量を確認します。

1)330μF
まずは、+5V系で一番大きな電解コンデンサ330μFの容量を確認します。
するとなんと容量はたったの101μFでした。

330μFは保有していますが、大事を取って、470μFを取り付けることに。

2)47μF 2個
次は、47μFです。

こちらも容量抜けで、35μFレベルです。

3)22μF
最後は22μFですが、これはなんと6.3μFしかありませんでした。

4)電解コンデンサをすべて交換
5V系は、すべて容量が抜けていましたね。どうなっているんだろうね〜。
これらの電解コンデンサはすべて交換しました。

3.電源電圧を確認
オシロで電源電圧を確認します。
すると、綺麗に+5Vが出るようになりました。

4.動作を確認
もしかすると、これで直ってしまったかもしれない?とTomは思いました。

そこで、最小限の構成である、CDラジカセから音声を入力して、SP出力の波形を確認します。
今回のCDはイーグルスです。

すると、SP出力波形はこんなに綺麗な音声波形でした。

5.スピーカーを繋ぐ
オシロで波形を確認しましたので、いよいよスピーカーを繋いで音声を確認します。

結果は、とても綺麗な音でした。先日Kamadaさんの所で聴いたように、スッキリと澄んだ音ですね。合格です!
しかし、Tomはちょっとだけ不安な点が・・・・・。
5V電源でこれだけ容量抜けが発生しているのだから、他の電源の電解コンデンサの容量も抜けているに違いない!
次回は、それを確認します。
お楽しみに!