こんばんは、Tomです。今朝は、比較的天気が良かったのですが、午後は雨降りになりました。明日の午前中も雨ですね。
さて、今日の話題は、週末の土曜日の朝に実施したLINNのKAIRNのアンプの修理の記事です。今回は、これまでの経験を生かせば簡単に直るかな?なんて、軽い気持ちでいましたが、なかなかヒットしませんね。今日は電源周りをきちんと整備します。
1.電源のパターンを綺麗にする。
今回は、初心に帰り、電源周りをきちんとします。電源をきちんとしてもダメなら、他の部分を追いかけます。
1)基板を清掃
まずは電源周りの基板を清掃します。
2)部品を取り除き、基板を磨く
そして、チップ部品も含め、部品を取り除き、その後、紙やすりで基板を磨きます。
基板は綺麗になりました。
2.マイクロスコープで電源周りのパターンを観察
部品を取り除き、紙やすり基板を磨いた後は、マイクロスコープで基板を観察します。
すると、またパターンの腐食を見つけました。
繋がっていると思っていた、パワーンは、なんとチップ部品のランドの手前でパターンが切れていました。それから奥のパターンも剥がれてしまいました。剥がれたという事は、奥のランドもパターンが切れていて、剥がれたのだと思います。これでは動かないよね。
3.電源周りをディスクリート部品で再構築
もう、チップ部品や、その部分のパターンは信用できませんので、スルーホールのある部分にディスクリート部品を直接はんだ付けをして接続することにしました。
1)240Ωの抵抗の取り付け
まずは、三端子レギュレータの電圧を決める240Ωの抵抗を、三端子レギュレータに直接はんだ付けします。
2)360Ωの抵抗の取り付け
続いて、360Ωの抵抗の取り付けです。これまでは、今までついていたチップ抵抗をそのまま使用した方が良いと思いましたが、これも、ディスクリート部品に置き換えます。
これは、お友達のKamaさんに頂いた、260Ωと100Ωの抵抗です。これで360Ωになります。
いい感じです。
3)絶縁テープを基板に貼る。
取り付ける前に、基板と部品のショートを避けるために基板に絶縁テープを貼り付けます。
4)抵抗をL字形に取り付け
抵抗をL字形にシリーズに取り付けます。
5)抵抗値を確認
そして、抵抗値を確認します。
①360Ω
①240Ω
4.別のパター切れのばしょの修復
もう一つのパターン切れの部分もきちんと配線します。
5.セラミックコンデンサの取り付け
別のパターン切れの場所に、0.1μFの積層セラミックコンデンサを取り付けます。
まずはパターン切れの場所にジャンパー線をはんだ付けします。
次に積層セラミックコンデンサを取り付けます。
これで、すべての部品は確実に取りつきました。
6.動作確認
電源は確実になりましたので、今度こそ上手く行くと思います。
スイッチオン!
・・・・・あれ?
やっぱり駄目ですね。
次回は、本格的にオシロで回路の信号を追いかけます。
お楽しみに!