こんばんは、Tomです。今日の天気は一日中曇り空。なんだかとてもパッとしない天気でしたね。このパッとしない天気は明日回復しますが、週末の土曜日にはまた雨が降るようです。
さて、今日の記事も、LINNプリアンプ KAIRNの修理 シーズン11 ーその5-です。
昨日の作業ではアナログスイッチ(4066)を交換しましたが、それでも直りませんでした。今回の修理はなかなか手ごわそうです。今回は、依頼された方が、自分で電解コンデンサを交換されたそうですが、その中で、気になっていた中央の部分を修正します。
1.ターゲットの部分
今回、メンテナンスする部分です。
シールド板が浮いています。
電解コンデンサが浮いて半田付けされていて部品面からも半田付けされています。ちょっと変ですね。
2.シールド板を取り外す
まずは、シールド板を外します。
半田がなかなか融けません。何だか変です。でも、何とか取れました。
3.電解コンデンサを取り外す
次に22μFの電解コンデンサを4個外します。
通常なら、すぐに取り外せるのですが、取りづらいです。でも何とか取はずす事が出来ました
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赤外線フォトトランジスタの足はひびが入っていて、触ったら折れました。
最後の1個の電解コンデンサは、抜けませんのでニッパーで、切断するしかありませんでした。
電解コンデンサを取り外してみると、部品面なのに、ランドも取れ、基板がボロボロになっていました。
4.基板を確認
基板のランドも、パターンも剥がれてしまっていました。
Tomが思うに、依頼された方は、電解コンデンサを取り外すときに、半田ごてを長時間基板に当てて、こじってしまったのでしょう。それから、使用された半田は、おそらくRoHS対応の鉛フリー半田を使用されたのだと思いました。半田ごては、半田には熱を伝えてもいいのですが、決して基板に直接押し付けてはいけません。また、鉛フリー半田は一般の半田と比較し融点が25℃くらい高いので、すぐに硬くなり半田吸い取りが難しくなるのです。
基板の状態確認と剥がれたパターンの接続先を確認する為に、マイクロスコープで確認します。
5.結線図を作る
マイクロスコープで調べたパターンの跡で、結線図を作ります。
結線図が出来ました。
これで、回路は元に戻りそうです。
次回が楽しみです。
きk