YAMAHA カセットデッキ K-1d の修理 ーその5ー

こんばんは、Tomです。今日は朝から曇り時々雨でした。最高気温は28℃で比較的涼しい日でした。お盆が過ぎると一気に秋めいて来ますね。
さて、今日の記事は『YAMAHA カセットデッキ K-1d の修理』の記事で、今回はその5となります。
前回は、やっとR信号が録音出来るようになったのですが、ワウフラッターがあるので、ベルト交換が必要と感じていました。
そこで依頼者に相談した所、依頼された方から手持ちのベルトを頂きました。
今回はこれを使用して、キャプスタンのベルトを交換してみます。

1.依頼者から供給して頂いたベルト
前回、きちんとRチャンネル側の録音も出来るようになりましたが、録音してみるとワウフラッターがちょっとひどいですね。

依頼者に相談した所、依頼者から、沢山のベルトを供給して頂きました。

2.バラシ
それでは早速バラシ開始です。

1)ケースのバラシ

2)モータードライブ基板の取り外し
モータードライブ基板を取り出します。

3)キャプスタンモーターの取り外し

ベルトを取り出しました。

3.キャプスタンベルトの交換
1)取り出したベルトの寸法測定
ベルトを取り出しましたので、ベルトのサイズを測定します。

2)ベルトの剪定
提供して頂いたベルトの中からキャプスタンベルトのサイズに近く、それよりも小さいベルトを選択します。

3)プーリーの脱脂
モーターのプーリーと、キャプスタンのフライホイールの外周が滑らないように脱脂を行います。

4) ベルトの設置
ベルトを設置します。

4.組付け
組付けを行います。

5.動作確認
いよいよ動作確認です。

録音、再生してみました。

でも、やはりワウフラッターは解消出来ませんでした。

6.電気的な接点不良の解消
電気的な接点不良の解消をします。
特に、半固定抵抗やスライドスイッチは経年劣化で接点不良になりますので、エレクトロニックスプレイで接点不良を改善します。これは、電気的な信号の揺らぎなどの原因が無いかの確認です。

やはりこれを行っても、解消できませんでした。
これは、かなり深刻ですね。
次回をお楽しみに!