YAMAHA カセットデッキ K-1d の修理 ーその8ー

こんばんは、Tomです。今日の天気も曇り空で最高気温も25℃で程々の気温で過ごしやすかったです。この週末はとても楽でした。だんだん秋になってきましたね。
さて、今日の記事は『YAMAHA カセットデッキ K-1d の修理』に戻り、今回はーその8ーです。
これまで、カセットメカのメンテナンス、モーター駆動に関する電気的なメンテナンスを施しましたが、なかなかワウフラッタが直りませんでした。
そんな中、ブログの読者の『とりたん』様から、アドバイスを頂きました。これによりK-1dの修理が一歩前進しました。
本当に感謝いたします。

1.ワウフラッターの原因
Tomがワウフラッターが解消せず、悶々としていた時、読者の『とりたん』様からアドバイスを頂きました。とりたん様は、これまで数々のYAMAHAカセットデッキの修理をされていたとの事で、とてもお詳しい方でした。

とりたん様からのアドバイスは、ヘッドの下にあるコイルバネのテンションが働いていないとワウフラッターが出るとの事。
そして、ブログの記事の写真をご覧になって、コイルバネを固定するプラスチックの部品が破損してコイルバネがフリーになっているそうです。

1)修理中のヘッド下のコイルバネ

2)正常品のヘッド下のコイルバネ

画像でもご判断いただけるように、バネを固定する、部品が破損してます。
これは、この部品が無い限り修理は不可能です。そして、コイルバネはかなり強いバネなのでこの部品を自分で作る事も難しいです。従って、ヤフオクでジャンク品を探すしか手はなさそうです。

2.ヤフオクでゲットしたジャンク品
ヤフオクで、目的にマッチしたK-1dを落札しました。

カセットメカは問題ないのですが、再生音がノイズだけしか聞こえないそうです。
まさにうってつけのジャンク品ですね。
しかも、超美品です。

1)ヘッド下のバネの状態確認
ヘッド下のバネの状況を確認すると、きちんとセットされていますね。

これは期待できますね。

2)基板の状態確認
カバーを外し、基板の状態を確認します。

カバーを開けると、新品の様な香りがしました。
基板も超綺麗です。

出来れば、基板もこちらの基板を使用したいですね。

3.動作確認
さて、電源を入れて動作を確認します。

1)再生音の確認

再生してみると 『ブーン』というノイズしか聞こえませんでした。

2)録音状態の確認
次に録音状態の時もノイズが出るかどうかを確認します。

ライン入力の音声はきちんと出ますね。
つまりは出力アンプは問題なく、ヘッド出力からヘッドの音声のアンプが異常だと思われます。

3)FFとREWの動作確認
それから駆動部として、FFとREWの動作を確認します。

問題ないです。

4.ヘッド出力のハーネスを再ハンダ
まず、一番出力がとても低く、基板とハーネスの接触不良が一番懸念される部分を再ハンダします。

1)基板の半田の確認

よく見ると、半田が浮いているように見えます。

2)再ハンダ
ヘッドから来ているハーネスの部分を再ハンダします。

3)動作確認
動作を確認します。

やはりブーンというノイズでした。

これは結構大変かもしれませんね。
そこで、メカが問題ないヤフオクでゲットしたカセットデッキに、修理中の問題のないメイン基板を移植して、2個1にして、復活させたいと思います。
次回はいよいよ復活するかもしれませんね。
楽しみです。