アキュフェーズ プリアンプ C-200Xの修理 ーその12ー

こんばんは、Tomです。今日の天気は、一日中曇り空、そして最高気温は20℃でした。昨日迄はすこぶる良い天気でしたが、今日はなんだかパッとしない天気でしたね。
さて、今日の話題は昨日の続きで『アキュフェーズ プリアンプ C-200Xの修理』の記事で、今回でその12となりました。
昨日の記事では、電源周りのGNDを強化ました。でも、小さなハム音は解消出来ませんでした。そこで、今回はいよいよ、GNDのハーネスをすべて電源の電解コンデンサの中点場所に一点アースを行います。
アキュフェーズのオリジナルのハーネスの配回しを替えるので、ちょっとリスキーですが、背に腹は替えれません。

1.一点アースのポイント
一点アースを行うポイントは、下記の写真のトランスのハーネスの後の±電源の電解コンデンサの中点の場所です。
前回、2、3本そこにハーネスを集中させましたが、今回は、GNDハーネスをここに全て集めます。

2.オリジナルのアースの配回し
オリジナルのアースの配回しは、電源の電解コンデンサの中点から、一度リアパネルの入力部のGNDに行き、その後基板のGNDに行きます。でも、その入力部のGNDポイントの接点の状態があまり良くないので、以前、少し改良したのでした。

そもそものハーネスの配回しを替えるのですが、届かない場合は、新たなハーネスを使用します。ただ手持ちのハーネスはこの赤い線です。GNDなのに赤い線というのはちょっと頂けません。

3.一点アースに再配線
1)ラッピングピンの取り外し
ラッピングのピンとハーネスの接点があまり良くないので、ラッピングのピンは取り外します。

ハーネスを直に半田付けします。

2)ライン入出力のGNDの強化
ラインの入出力のGNDは、半田ではなく、きちんと菊座を入れたビス止めを行いました。

3)一点に集中して半田付け
これらのハーネスを全て、電解コンデンサの中点の場所に半田付けします。

この様に、全てのGND線を電解コンデンサの中点に集中させハーネスを最短で半田付けしました。

3.動作確認
やれるだけやりました。
動作を確認します。

1)音声の確認
最初は、音声がきちんと出るかの確認です。
音声はきちんと出力されます。

2)無音声の確認
次にCDをポーズ状態にし、音声を止めてボリュームを上げて行きます。

以前よりは、ハム音が小さくなりましたが、まだ小さなハム音は残っていますね。
かなりしぶといですね。かなり冒険してみたのですが。

4.再度基板を確認する
最後に基板を叩いたり、拡大鏡で再ハンダモレが無いかを確認します。



なかなかうまく行きませんね。
また少し時間を置いて、修理しますね。
修理が難しい時には、冷却期間が必要です。
次回をお楽しみに!